表面処理加工

ステンレス酸洗い

自動ラインで安定した品質を実現

ステンレスを硝酸とフッ酸の混合溶液に浸漬し、ステンレス表面を溶解する酸洗いでは、溶接焼け、表面汚れ、酸化皮膜を効果的に除去し、クリーンな表面を実現します。しかし、酸洗いの処理条件によって外観や光沢に大きな変化が生じるため、品質管理が重要です。東陽理化学研究所では、自動ラインを導入することで安定した処理を行い、高品質なステンレス表面処理を持続的に提供しています。これにより、耐食性や光沢の向上を確保し、精密な製品を安定生産することが可能です。

特徴

  • FEATURES 01

    酸洗いの自動化で
    安定した品質を実現

    東陽理化学研究所では、ステンレスの酸洗い工程を完全に自動化しています。これにより、常に同じ処理を行うことができ、ステンレス表面の安定した品質を保ちながら、高精度な表面処理が実現されます。自動ラインは脱脂から酸洗まで一貫して対応し、コスト削減に加え、作業者がフッ酸などの危険な薬品に直接触れることなく、安全に作業を行うことが可能です。安定生産と環境・健康リスクへの配慮を両立したこのシステムにより、高品質な酸洗いを持続的に提供しています。

  • FEATURES 02

    溶接の焼け取りでも
    光沢を保つ酸洗い

    通常、溶接焼けを取り除く酸洗いでは、光沢が失われ白い肌になることが一般的です。しかし、東陽理化学研究所では、処理速度を精密にコントロールすることで、光沢を保ちながらステンレス表面の酸化皮膜や溶接焼けを効果的に除去します。その結果、美観を損なうことなく、クリーンで光沢のある仕上がりを実現します。外観品質を維持しながらの酸洗い処理は、特に意匠性が求められるステンレス部品に最適です。

    ※溶接の焼け具合や素材の状態により外観が変わる場合があるため、試作での確認を推奨します。

  • FEATURES 03

    絞り、プレス、溶接など
    前工程も一括発注可能

    東陽理化学研究所では、酸洗いの前工程である絞り加工、プレス加工、溶接作業なども一括してご発注いただけます。さらに、必要な材料の手配もお任せいただけるため、お客様の手間を大幅に削減できます。数多くの加工品を手掛けてきた豊富な実績を持つ当社では、ステンレスの特性や加工条件に応じた最適な工程設計を行い、品質を維持しながら効率的な生産を実現します。

  • FEATURES 04

    品質を数値で管理し、
    安定した酸洗いを実現

    酸洗いの品質管理は、これまで作業者の経験や感覚に頼ることが一般的でした。焼けが落ちない場合、処理時間を延ばしたり、酸洗い液を濃くするなどの手法が用いられていました。東陽理化学研究所では、これらの作業を数値管理に切り替え、常に安定した品質を維持しています。数値管理により、処理のばらつきを抑え、耐食性や光沢の一貫したステンレス表面処理が可能となりました。また、不具合が発生した際にも、素材、溶接、加工、酸洗いといった多くの要素から、原因を迅速かつ正確に特定することができます。

  • FEATURES 05

    環境と健康に配慮した酸洗いライン

    ステンレスの酸洗いに使用されるフッ酸(フッ化水素酸)の蒸気は、作業者が吸い込むことで健康被害のリスクがあります。東陽理化学研究所では、作業者が酸洗いラインに立ち入らずに作業できる自動化システムを導入し、有害な薬品に触れることなく安全に作業を行える環境を整えています。酸洗いラインには専用のスクラバーを設置しており、フッ酸蒸気を無害化して廃棄することで、環境にも配慮した工程を実現しています。さらに、当社では排水処理場を定期的に更新し、持続可能な表面処理ラインを実現することで、環境保護とSDGs対応を強化しています。

酸洗

ステンレスを硝酸・フッ酸混合溶液に浸漬して表面を溶解し、汚れや酸化皮膜、溶接スケールを完全に除去してクリーンな表面を実現します。

特徴

酸洗は、電解研磨とは異なり、ステンレス表面の光沢が落ちて白い肌に仕上がります。処理後、表面が完全にクリーンになると同時に、新たな自然酸化皮膜が形成され、素材の耐食性が大幅に向上します。また、反射防止や表面粗さの向上といった機能的な特性改善にも貢献し、さまざまな用途で効果的に活用できます。

用途例

ステンレス器物、医療器具、装飾品、建築用ステンレス部品、浄水機部品、溶接部の焼け(スケール)、焼鈍品の酸化スケール除去、食品向けステンレス容器・部品、医療用ステンレス容器・部品、配管部品など

自動酸洗ライン

対応可能サイズ 730×730×730(製品形状によりサイズは要相談)
対応可能素材 SUS304 SUS316L SUS430 SUS444 SUS436L

自動酸洗ライン

解決事例

事例1 不具合の原因がわからない悩み

お客様

お客様

溶接焼けが取れない不具合が発生!
溶接が悪いのか、表面処理が悪いのかわからない

弊社

弊社

まとめて発注することで、不具合の原因追及もばっちりです。

OUR STRENGTHS 01当社の酸洗いの強み


東陽理化学研究所では、
材料の調達から溶接、酸洗いまで一貫して対応することで、不具合の原因追及や対応をすべて1社にお任せいただけます。

お客様は、品質基準を弊社に伝えるだけで、不良品の原因を追究する時間を削減し、他の業務に集中していただけます。さらに、当社では酸洗いを含む表面処理の品質を数値で管理しており、処理過程における変化点を見逃すことなく、常に安定した品質を確保しています。不具合が発生しやすい表面処理工程においても、原因を迅速かつ正確に特定し、問題解決に貢献します。

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当社の酸洗いの強み

事例2 BCP(事業継続計画)での悩み

お客様

お客様

酸洗い業者が少なく、事業継続性に不安あり。
作業者の高齢化も進んでおり、今の業者だけで大丈夫だろうか・・・

弊社

弊社

酸洗いは自動ラインで対応します!健康に配慮したラインで、SDGS対応もばっちりです。

OUR STRENGTHS 02当社の酸洗いの強み

東陽理化学研究所では酸洗いに自動化を
導入しています。

東陽理化学研究所では酸洗いに自動化を導入しています。健康や環境に配慮したラインで、今後の事業にも安心してご利用いただけます。
作業者のカン・コツに頼らないことで、新しい作業者や若い作業員でも対応可能。
今後の事業継続に不安がある方はお気軽に相談ください。

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当社の酸洗いの強み

事例3 外観不良の悩み

お客様

お客様

酸洗い後、溶接部にシミが出来た。外観もなんか汚い・・・

弊社

弊社

東陽理化学研究所なら、外観品質を保ったまま酸洗します。

OUR STRENGTHS 03当社の酸洗いの強み

酸洗い後に発生するシミの防止には、
迅速かつ適切な洗浄工程が不可欠です。

酸洗いが完了した後、速やかに洗浄を行うことでシミの発生を防ぎ、製品の外観品質を保つことができます。そのため、酸洗い業者での後処理が重要な役割を果たします。東陽理化学研究所では、酸洗いから洗浄に至るまで外観品質を徹底的に管理し、安定した仕上がりを提供しています。数多くの外観部品を手掛けてきた経験を活かし、高品質な酸洗い処理をお約束します。

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当社の酸洗いの強み